「三千万なら大学病院の助教授が来る。報酬高すぎ」
 尾鷲市で産婦人科医消滅の危機 …実は中傷が原因…三重・尾鷲

産科の後任医師決まる
尾鷲総合病院 継続へ今月中に着任

 尾鷲総合病院産婦人科の後任医師が10日までにほぼ決まった。現在の医師(54)とは9月からの契約更新で報酬額の折り合いがつかず、10月末での退任が決まっており、11月以降に出産予定の妊婦に不安が高まっていた。後任の産婦人科医師(50)は今月20日前後には着任する予定で、産婦人科が続行される。
 市長は10日、南海日日新聞記者の問い合わせに、「後任医師の見通しはついたが、11日に予定している市議会の会派代表者会議(非公開)で一応の経過を報告し、一両日中には生活文教常任委員会や全員協議会で明らかにしたい」と後任医師の着任に否定はしなかった。
 8月末で1年間の契約が切れた現医師の年間報酬は5520万円。9月以降は同病院の応援医師規定で時給7千円、月額500万円強。後任医師は他の医師と同じ身分の勤務医となり、同病院の給与規定に基づき、手当などを含め年間2800万円までに抑えたい考えだ。
 後任医師は三重大医学部出身。最近まで津市内で開業していたベテランという。市や病院では現医師と契約更新の交渉を続けていた8月末前後から県内外の医師数人に打診、産婦人科の存続に努めていた。
 当面、後任医師1人の勤務となるが、来年春ごろには県外の勤務医師(65)を確保できる見通しもあり、早い時期に産婦人科の2人体制確立を目指していく。
 後任医師がほぼ決まったことに、紀北地区に産婦人科の存続を願う会代表の浜田捷穂さんは「よかった。どうなるのか心配していた。妊婦や家族にとって尾鷲で安心して出産できることはうれしい。医師確保が大丈夫だろうかと市民を悩ませるようなことがないよう、ずっと長くいてくれることを祈りたい」と話した。

13日浜田捷穂さん生出演 NHK医師不足番組

 NHK総合テレビの13日午後7時30分〜8時45分放送の地域発・金曜特集「医師が足りない・崩壊する地域医療体制」で、紀北地区に産婦人科の存続を願う会代表の浜田捷穂さんが尾鷲市宮ノ上町の自宅から生出演する。浜田さんの出演は午後8時前後になる予定。
 番組内容は(1)全国各地で深刻化する医師不足(2)医師不足解消に向けた各地の取り組み(3)検証・国の医師不足対策。

引用元:南海日日 10月11日(水)
 
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